DX推進人材の必要性と育て方
- 長谷川 士(つかさ)
- 2022年2月8日
- 読了時間: 5分
更新日:2022年7月15日

ここ最近で騒がれ始めたDX推進、そのDX推進に携わる人材不足が叫ばれていますが、なぜ必要なのか、そもそもDXとはなにか、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)からの提言を元にどうゆう人材が必要で、社内でどのようにDX人材を育てるかをご紹介します。
こんにちは、IT営業コンサルタントの長谷川士(つかさ)です。
今回は社員のITスキルを高めるウェブトレインのDX推進IT研修をご紹介します。
IPAではDXを単なるITシステムによる業務の効率化だけでなく、デジタル技術でビジネスモデルや働き方を変える、データとデジタル技術で業務の仕組みやサービス、事業モデルを新しく変えてユーザの不満や課題を解消する、それでこれまで提供できなかった便利さを提供する、そのための5つのポイントとして
1.ユーザに新しい価値を生むこと
2.デジタル技術で課題解決
3.トップが経営の変革をリード
4.事業モデルの変革
5.業界を横断して実践
を上げています。
これらを実行するために必要なDX人材としては、
一般的に以下の5つのスキルが求められます。
・IT関連の基礎知識
・AIなど先進技術の知見と探求心
・データ蓄積、分析能力
・UI/UX思考
・プロジェクトマネジメント思考
DX推進がなかなか進まない背景としてよく聞かれるのが、DX人材が足りないということなのですが、足りないのであれば育てればいいのであって、育てるための一つのやり方として
この5つのスキルの中でベースとなる『IT関連の基礎知識』を身に着け、そのベースの知識をもとに以下4つの
・AIなど先進技術の知見と探求心
・データ蓄積、分析能力
・UI/UX思考
・プロジェクトマネジメント思考
を求められることが、DXを正しく理解する早道だと私は考えます。
つまりこの『IT関連の基礎知識』を身に着けた人材を一人でも多く社内に根付かせることでビジネスモデルや働き方を変えたり、業務の仕組みやサービス、事業モデルを新しく変えてユーザの不満や課題を解消するなど、経営の変革を進めていく流れが進められていくのだと私は考えます。
ここまでの内容としては一般的なDXの概念なのですが、実際の企業ではこの一般的なDXの概念に取り組む以前の段階で、障害となるような事象というか問題がある企業は数多くあり、まずは業務改善に取り組むべきと考えている企業もまだまだ多数あると思います。
いまだにFAX中心でオーダや在庫管理を行っていたり、同じ社内の複数の部署で集めた顧客データを管理するなど、大手企業でも業務改善につながる例は散見されますし、中小企業でもWebサイトがユーザに行き届くような作りになっていなかったり、古いシステムを使い続けていたりするなど、まず取り組むべき課題がある企業も数多く見受けられます。
これら課題に取り組む際に意識しておかなければならないのがDXへの取り組み方、どのようにDXに取り組んでいくかを考える必要があるのではないでしょうか。
先に上げた課題は企業としての対策はそれぞれでありますが、私のかかわったケースとして『同じ社内の複数の部署で集めた顧客データを管理する』というのは、エンドユーザの見えないメーカなどに起こりえるのですが、メーカとしては販売店しか見えていないため販売店に買いに来るユーザは、本来メーカには販売店からの一部の顧客情報しかわからないのですが、イベントやWebサイト、販売店経由でエンドユーザ情報が集まってくるというケースがありました。
イベントを企画する部署とWebサイトを管理する部署それぞれに顧客情報があり、販売店からも一部データが上がってきて、3つの部署から数千~数万件のユーザー情報が集まっており、それぞれ別々に管理されていてその顧客情報が経営資源として生かされていないという状況でした。
当然これら3つの顧客情報をマージして経営に生かすのがDXの『ユーザに新しい価値を生むこと』につながるのですが、このマージする作業というのが大変でした。
それぞれ別ルートからのユーザ情報なので、重複もあればそうでないものも、古いデータの真偽の検証などに時間を費やしましたが、最終的にはWebサイトのデータにマージさせてWebサイトからの案内にイベント情報をメール送付することで落ち着きました。
取り組むべき課題を認識しつつ、優先順位をつけながら対応していくというのが実践的なDX推進に取り組みに繋がっていくのだと私は感じています。
中小企業でも店舗経営などでよくあるのですが、Webサイトはあるのですがユーザに情報が行き届くような作りになっていなかったりするケースは私から見るとよく散見されます。
お客様はWebサイトを見て店舗にいらっしゃったりするケースもあります。特に新規のお客様はその傾向が強いと感じます。
そのため新規商材の入荷情報やイベント、店舗紹介動画の更新など、お客様に新しい価値を生むために出来ることはたくさんあります。
DXを推進するにしても取り組むべき課題はたくさんあり、それらを優先順位をつけながら取り組みを進めていくのが一般的なやり方ではありますが、そのためにもまずはIT関連の基礎知識を身に着けてDX推進人材を社内に数多く確保する必要があります。
そのために必要なIT関連の基礎知識を身に着ける『DXを推進するためのITスキル研修』を、私たちウェブトレインではネットワーク、サーバ、デバイス、クラウド、セキュリティの5つのテーマごとに必要なITスキルを、仕事内容のレベルに合わせて体系的にリモート研修を行うサービスを提供しています。
内容としてはDX人材のベースとなるIT全般の知識とスキルを身に着けるための研修となります。リモートによる座学研修を中心とし、弊社指定のテキストを使って、5つのテーマごとに、その場で質問出来るDXを推進するためのITスキル研修を提供しています。
全12研修で、週1回1時間で実施した場合3ヵ月で行うことも出来ますし、まとめて12日間で行うことも可能です。
12研修で¥96,000+消費税で提供しています。複数名で受講いただける場合、複数割引もございます。
教材はネットワーク、サーバ、デバイス、クラウド、セキュリティ、5つのテーマすべてを合わせて¥2,000+消費税で提供しております。
まずは教材のみご購入いただくことも可能です。
Comments